桃花源は瑪家郷の裏庭です。海拔1,077メートルで、雲や霧がたなびく山の中にあります。敷地面積は約2甲(約2万平方メートル)、栽培されている植物の多くは桃の木で、他に紅肉李の樹や杏の樹、野ユリなどもあり、非常に優美な眺めとなっています。
「桃花源」という地名はどこから来たのでしょうか?桃花源の持ち主である潘永福氏は以前、自宅の山の斜面にたくさんの桃の木を植えていました。しかし、実がたわわに実るようになるまで世話するのは簡単なことではなく、時にはサルの群れが進入し、汗水流して世話をした苦労が水の泡になってしまうこともありました。この時、彼はやり方を変えようと決意し、桃の木に杏の樹を接ぎ木してみました。すると、意外なことに、実はならず、花だけが咲いたのです。花は白色、赤色、ピンク色とあり、花びらは32枚もありました(元々の桃の花の花びらは5枚のみ)。美しく、ロマンチックな花には「桃杏叢瓣花」という名前が付けられました。潘オーナーは花農家としての生活を楽しんでいましたが、まだ実現していない夢が一つありました。それは集落に産業を起こすことでした。彼の呼びかけにより、共通の考えをもつ人たちが集まり、「瓦達集落産業発展協会」が設立されました。この桃花源も産業路線へと変わり、フラワーシーズンには観光客がお花見できるように開放され、1人50台湾元の清掃代のみで入場できるるようになっています。