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茂林の紫蝶幽谷で重大発見!南遷記録のあるルリマダラが初めて見つかる

2019-12-25

台湾紫斑蝶生態保育協会の蝶の谷の調査員である廖金山氏は、2019年12月21日午後、瑟捨谷蝶谷で調査撮影をしていた際に重大な発見をしました。帰宅後に写真を選んでいると、「FC922」と書かれた斯氏紫斑蝶(ルリマダラ)を見つけたのです。協会理事長である李銘崇氏によれば、協会側がこれを確認したところ、今年9月22日に飛牛牧場でマーキングされたルリマダラであることが判明しました。当日は合計98羽をマーキングしましたが、その中の一羽が90日間の旅路を終えて発見されたのでした。このニュースはルリマダラに関わるすべてのボランティアスタッフを興奮させました。というのは、羽にマークを付けたルリマダラのうち、南へ移動して蝶の谷で発見されたのは今回が初めてのケースだったからです。その飛行距離は173キロを超え、茂林の紫蝶幽谷の蝶が北部から来ていることがついに証明されたのでした。蝶の谷へ続く蝶ロードは点線から実線になったのです。紫斑蝶協会副理事長の陳瑞祥氏によれば、「毎年台湾中北部では一万羽近い蝶をマーキングしますが、蝶の谷へたどり着いたのが見つかったのは今回が初めてです」と語りました。

茂林国家風景区管理処によれば、2011年から8年間実施されてきた紫蝶幽谷の保育観測計画において、これは重要な突破口であるとのことです。2009年の88水害により蝶の谷は深刻な被害を受けましたが、ここ数年の保護活動により蝶の谷の蝶の数は徐々に増え、今では安定した数となっています。たとえば茂林最大の蝶の谷である瑟捨谷では、昨年は合計18万羽の蝶が越冬しましたが、今年はすでに20万羽を越えているとのこと。これはここ数年最大であり、現在、茂林区全体ではすでに40万羽近くいるそうです。国家風景区ではルリマダラの生態を邪魔せず、生息地を保護するため、行楽客が蝶の谷へ立ち入ることを禁止しています。

現在、茂林生態公園のルリマダラはかなりの数となり、この状況は旧正月まで続くと予測されています。天気が良い時にはぜひ茂林へ蝶の観賞へお越しください。ルリマダラが空一面に舞う光景や道路一面を覆う「ルリマダラの絨毯」と称される壮麗な光景を眺めることができます。
  

 

最終更新日時:2020-01-02

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