三地門役場から約200メートル上がったところに地磨兒芸術公園があります。「地磨兒」とはパイワン族の言葉「timur」で三地村を指し、またパイワン族が太陽の民であることも意味しています。
公園内には、生命の舞台を象徴するステージのほか、祖霊柱と炊事場を兼ねた休憩スペースがあり、訪れる人を迎えてくれます。また生命の舞台は太陽を模しており、様々な儀式の際に使用されます。パイワン族の神話では、ヒャッポダの蛇は先祖の化身とされていて、ヒャッポダを施した石のイスが設置されています。祖霊柱は男性の生殖器を象徴しており、子孫繁栄を願って祀られています。炊事場は女性の象徴とされ、同じく子孫繁栄と、毎日十分な食物が得られること祈るという意味がこめられています。
また公園はパイワン族の豊年祭のほか、オーストロネシア語族の婚礼の儀や、桐花祭など土地のお祭りやイベントが催される場所であり、イベントに使用しないときは、散歩や夕日を眺めるのにも最適な場所です。
30~40分程度の滞在を目安に、生命の舞台や祖霊柱などのランドマークを見たり、展望台に登って周囲の山々や三地門市街を眺めるのがお薦めです。