ルカイ族文物館は主にルカイ族の伝統文物を収集、展示することを目的に,多面的なルカイ族文化を重視するという理念のもと設立されました。その内容には各種生活必需品や神秘的な信仰文化、精巧な工芸技術品、スレート家屋の間取りと形態など多岐に渡り、小さな静態展示館ですが、ルカイ族文化の縮図のようなスポットとなっています。さらに、館内では説明案内や観光ガイド、英文版説明カードなども提供されています。ルカイ族文物館は一般の方にルカイ族の文化的特色を理解してもらうだけでなく、永続的にルカイ族の文化を保存していくために民族教育機構としての役割も担っています。この文物館は部族のアイデンティティや帰属意識が凝縮された貴重なスポットであり、ルカイ族の伝統文化が永久に続くことを願っています。
ルカイ族文物館の外観は地元の芸術家である杜再福氏によってデザインされ、杜再福氏の父である杜巴男氏の協力も得ながら、外部装飾が完成しました。建物全体は現代的な工法を用いたスレート板の建築物ですが、建物の壁面はルカイ族の文化的風情を感じさせる伝統的な舞踊をテーマとし、女性たちは貴重なトンボ玉を身につけ手と手を繋ぎ、青年たちも歓迎の舞いを踊りながら訪れる人を歓迎しています。また守護神である百歩蛇も興奮して身体をくねらせて円くなっています。素朴な風情の建物ですが、霧台を訪れたら必ず足を運びたいスポットです。
二階の屋外にはルカイ族の伝統的な間取りを完全に再現し、簡単な設備も施したスレート家屋小屋があります。開放的な造りで、屋内に入ると「冬は暖かく、夏は涼しい」というスレート家屋の特色を体感できます。
文物館に関する情報
■ 住所:屏東県霧台郷霧台村中山巷59号
■ 電話:886-8-790-2297
■ 開館時間:毎週火曜~日曜まで(月曜休館)、午前9::00~午後16:00