尾寮山は屏東県三地門郷と高雄市茂林区の境界に位置し、大津橋の近くにあります。尾寮山は標高約1,427メートルで、登山家が百名山を登る際の訓練ベースにもなっています。
尾寮山の山頂まで登ると、鉄の字で。「山高人更高,水長腳更長(山は高し、人もより高し、水は長し、脚はさらに長し)」と書かれています。尾寮山には2つの登山口があり1つは大津橋傍の産業道路に、もう一つは口社村の沙渓林道にあります。
一つ目の登山口である大津橋登山口は傍の産業道路が起点となっています。歩道に沿ってゆっくりと螺旋を描きながら上に登っていきます。途中で「集義亭」があり、ここからは六亀郷の荖濃渓、茂林郷の濁口渓が合流した河道景観を望むことが出来ます。
さらに歩き続けると、海抜1150メートルの展望台に到着します。ここから三角点に到達するまでには長い坂道を上っていかなければならず、ロープが必要です。ここまで来ると、息が切れて両足に力が入らなくなるでしょう。かなりの険しい山道で体力を消耗するので、尾寮山は登山家の訓練基地にもなっており、体力・脚力・忍耐力・気力を訓練できるとても険しいルートで、「小百岳」と呼ばれています。
二番目の登山口は口社の沙渓林道23.5キロ地点にあります。沙渓林道から始まり、道路沿いの風景は非常に美しく、視界も開けています。林道の動植物の生態は豊で、のんびりとサイクリングを楽しめるコースでもあります。最近、林務局が歩道沿いに生態資源に関する解説板を設置しました。尾寮山歩道は高樹登山隊によって保護されており、山林の自然を保護する運動が推進されています。これと同時に、「ゆっくり、軽装、ゴミ拾い、静けさ」など4つの登山理念も広められており、素晴らしい山林景観を堪能できます。