妙崇寺は1963年に高雄市前鎮草衙(そうが)地区に建てられましたが、その後高雄市政府の道路拡張工事に伴い、六亀区の省道台27号線7K地点に移築されました。この地は寺院が1984年に発見した霊験あらたかな六亀清涼山の麓で、引き続き仏教の教えを広めるべく、1988年に正式に新しい寺院の基礎が築かれました。
寺院は7つのホールで構成されており、構造としては中国の城塞建築様式が取り入れられ、上空から見たとき建物が四角形の形に見えるよう並んでいます。また2階建ての宮殿風の屋根、インドルビーの柱、突き出た軒、チーク材に金を施した斗拱(ますぐみ)、御影石の壁、欄干など、非常に特殊で独特な寺院でもあります。
深い山奥で禅の空気を湛え、壁には美しい彫刻とともに中国語とサンスクリット語で六字大明呪のマントラが刻まれており、主に文殊菩薩を祀っています。ほかにもたくさんの仏像が精巧に彫られていて、妙崇寺全体がまるで芸術作品のようです。
2時間程度滞在して、そこここに溢れかえる寺院芸術の美を堪能し、頂上からの壮大な景色を眺めてみることをお薦めします。