霧台遊憩区は霧臺郷霧台村にあり、周囲を谷川、吉露、阿礼、佳暮、大武、好茶の6つの村落に囲まれています。静かで涼しいところで、 近くの好茶村の天然プールが有名です。山奥にあるため、年間平均気温は約17~18度と、夏でも過ごしやすい快適な環境です。起伏があり長い山の稜線が、美しい眺めで人を惹きつけます。行楽客がここで避暑を取るのに最適なスポットです。
谷川集落
谷川集落は霧臺郷の玄関口にあり、ルカイ族を中心に構成されています。 ここからは谷川大橋、谷川の滝、百合の花展望台などの景色を楽しめます。
阿礼集落
阿礼集落は台24号線の終着点に位置する、標高約1,200メートルの霧臺郷で最も高い場所に暮らす集落で、「雲の上の美しい集落」と呼ばれています。毎年12月から翌年4月まで桜の開花期を迎えると、霧台から阿礼集落にいく道中は必見のお花見スポットになります。
大武集落
大武集落はルカイ族の中でも最も古い集落の一つで、主にアワ、タロイモ、豆、カボチャなど伝統的な農作物を栽培しています。近年、部族の一部の人は養鶏、山當歸(ウドのような野菜)、温室キノコ、コーヒーの栽培に転じています。旧大武集落の哈尤川のカラフルな岩壁と温泉は近年人気の観光スポットとなっています。
好茶集落
好茶集落はルカイ族発祥の地と言われ、旧好茶集落のルカイ族名は「古茶布安」です。600年前に好茶集落の先祖は、ウンピョウに連れられてこの美しい土地を発見したという伝説があり、そこから「ウンピョウの故郷」とも呼ばれています。1978年、政府は旧好茶集落を新好茶に移しましたが、さらに八八水害に遭ったため礼納里集落に移転しました。しかし旧好茶集落には完璧な状態の石板屋が多く残っており、2015年に世界遺産にエントリーされました。
吉露集落
吉露集落は霧臺郷の集落の中で面積が最も小さく、人口も少ない集落です。 また元の吉露集落は2009年の八八水害で大きな被害を受け、集落の地盤が崩れたため、村全体を長治百合永久屋園区に移転しています。
佳暮集落
佳暮集落は谷川集落の1キロ手前にあり、屏38号線から8キロほどで到着します。集落の主要産業はムラサキアカザとトウガラシ、コーンの栽培です。モーラコット台風で被災し、集落には現在4隣と5隣(台湾の行政で、村の下に組み込まれる世帯管理制度)しか残っておらず、他の住民は長治百合集落に引っ越しています。